データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則
■読んだきっかけ ビッグデータとウエアラブルセンサに興味があったから。 ■こんな人におすすめ ・ウエアラブルセンサの組織やビジネスへの活用例について知りたい人。 ■評価 ★★★ ★ ★ ■こんな内容の本 ウエアラブルセンサの活用について記載されている。体系立てて書かれているわけではなく、読み物の位置付けと思った方が良いかもしれない。 第1章では、リストバンド型のウエアラブルセンサを事例に、人間の活動の法則性について述べている。 第2章では、名札型のウエアラブルセンサの組織への適用事例をもとに、組織を活性化するためのデータを収集している。 第3章では、1/Tの方程式という人間の行動の法則性について論じている。 第4章では、出会いの量と質によって、運がもたらされると言っている。 第5章では、コンビニでここに定員が立てば売り上げが伸びるという「高感度スポット」を例に、人間では想像のつかいない答えを導き出す人工知能の凄さを説明している。 第6章では、有識者のワークショップから導き出されたグランドチャレンジについて記載されている。 ■読んでの感想 この本を読んで、リストバンド型のウエアラブルセンサを買ってつけてみたいと思った。自分の生活や行動を分析することで、日々の活動の最適化ができるのではないかと思った。アマゾンで調べたら、Fitbitというのが売れているようだ。 ※2016/12/3時点の最新版に修正 また、「ビッグデータで儲ける3原則」というのが印象に残った。特に一つが重要ではないでしょうか。ビッグデータというと、大容量のデータから何か生み出せないかと考えがちだが、まずはどんな成果を得たいのか明確にしないとうまくいかないなのだと思う。 向上すべき業績を明確にする。 向上すべき業績に関係するデータをヒトモノカネに広く収集する 仮説に頼らず、コンピュータに業績向上策をデータから逆推定させる